水に落ちたらドアではなく窓を開ける

こんなときは、無理にドアを開けようとして時間を使うよりも、窓を開けて、そこから脱出することを考えたほうがいい。窓を開ければ、たしかに勢いよく水が流れ込んでくるが、ドアも窓も開けなければ、クルマから脱出することは不可能。数分のあいだに、クルマごと水中に没することになる水のなかに転落したら窓を開けよといったが、いまどきのクルマはほとんどがパワーウインドウ。水が電気系統のなかに入りこんでしまうと、窓が開かないことも十分に考えられる。こんなときは、ハンマーの出番。フロントガラスでも、ドアガラスでも、叩き割れけとば、そこから脱出できる。足で蹴飛ばしてもなかなか割れないガラスが、ハンマーを使えば、女性でも割ることができる。ただ「なるほど」と感心して、早速買ったハンマーを、トランクに入れてしまってはアウト。ハンマーは、あくまでも「車内」に置いておかなければ用をなさない。事故で、ドアが開かなくなってしまったが、ハンマーでガラスを叩き割り、脱出口は確保した。ところが、何かのひょうしでシートベルトがはずれない……ということもある。そんなときのために、カッターなどの刃物も車内においておきたい。クルマのシートベルトは丈夫にできているので、大きめのものを。ハンマーにしても、カッターにしても、緊急脱出用に使うことは一生に一度あるかどうか。かといって、じっさいのリハーサルもまず不可能だ。クルマを運転する以上、一度はこうした場合に自分ならどう脱出するか、頭のなかでシミュレーションをしておくこと。それだけのことで、万が一のときの動きがスムーズになるものだ。